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病院訪問日記(平成28年1月15日)
最終更新日:2017年6月5日
平成28年1月15日(金曜日)
長谷川薬剤室長から薬剤師の業務や薬剤室の取り組みなどについてお話を伺いました。
病院の薬剤師は「医薬品の管理・供給」「患者さんへの薬剤指導」「医療者からの相談と情報の提供」の大きな3つの業務を行っているとのことでした。市民病院では、治療に不可欠な薬の専門家である薬剤師と患者さんとの係わりを大切に考え、各病棟に薬剤師を配置して、入院患者さんの服薬状況を把握したり患者さんの状態をみながら服薬計画を医師に提案したりしているとのことです。「患者さんに近いところで仕事をすることが大切であり、他の病院に先駆けて平成24年度から薬剤師を病棟に配置している。」と聞きました。また、地域とのつながりも大切にしており、公開講座を開催したり藤まつりなどのイベントでお薬の相談を受けたりしているので、薬剤師を見かけたら気軽に声をかけてほしいとのことでした。
薬での治療が安全で効果的に行われるためには、医療チームへの薬剤師の参加が重要であり、感染対策や緩和ケア、栄養サポートチームのほか、
調剤の現場も見学しました。調剤室では個包装されている薬が正しく入っているのか確認している作業をしており、「患者さんが飲む薬を間違えないよう、複数ある薬をまとめて個包装している。」と聞き、患者さんへの心配りが伺えました。
最後に、「薬が正しく使われ、有効であるためには飲み合わせも大切です。いろんな医者から出される薬をきちんと管理し、安心して相談にのってくれる『かかりつけ薬局』を是非持ってほしいと考えています。こうしたことから、市民病院では外来患者さんの院外処方をお勧めしています。」と話されました。
私からは、ジェネリック薬は医療費の負担軽減につながるので、他病院の実績を参考に患者さんにとって一番良いお薬を提供することと、災害発生時にも滞りなくお薬が提供できるような体制を整えてほしいとお願いしました。