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病院訪問日記(平成27年6月26日)
最終更新日:2017年6月5日
平成27年6月26日(金曜日)
昨年はデング熱、今はMERS(中東呼吸器症候群)といった新しい感染症が話題となっており、2回目となる今回は市民病院の感染対策について、中尾副院長と林感染対策室長に話を伺いました。
感染対策は免疫力が低下した患者さんが訪れる病院としては、欠くことのできない重要な取り組みです。
手洗い、消毒、マスク着用、器具の適正使用に始まる基本的な対応がしっかりとできているか、週に1回院内の巡視を行っていました。これまでの巡視では、消毒用アルコールを病室前に設置したほか、看護師が持ち歩くようにするなどの改善も行われたとのことでした。
職員からの感染防止も重要であり、ワクチンの接種や研修会も積極的に実施されていました。私も、実技指導の一つである手洗いを体験し、指の股や爪のあたりを特にしっかり洗うことが大切であることを実感しました。
また、話題の感染症への対応には、常に新しい情報を職員全員で共有することが大切であるとのことで、院内のパソコンネットワークで「いつでも」「誰でも」情報が得られるようにされており、MERSも特設コーナーを設けるなどの工夫がされていました。
ただ、感染対策には患者さんに不便をかけることもあり、お見舞いの生花や手洗いのエアータオルなど思いもよらないものが感染源となることも理解していただきたいとのことでした。
今回の訪問では、「すべての患者と家族、そして職員も守る」という重要な役割を陰で支えながらも、細かい点に気を配っていることが伺えました。今後もこうした姿勢で感染防止を徹底するよう指示をいたしました。