市長からのメッセージ（7月号）

暑さが日ごとに増してまいりましたが、市民の皆様におかれましては、お元気でお過ごしのことと思います。

6月1日（日曜）は、国営木曽三川公園で海部地方の7市町村や各防災関係機関などの参加協力のもと、海部地方総合防災訓練が実施されました。大規模災害発生時に、日ごろから広域的な連携のもとで、迅速で的確な応急活動のための協力体制や防災力の強化を図ることは、とても大切なことであり、力のこもった総合防災訓練を見て、市民の皆様の命を守るためのこうした取り組みを力強く感じました。

愛知県は、5月30日に、南海トラフ巨大地震の被害想定を発表いたしました。それによりますと、海岸や河川の堤防が地震による液状化で沈下し、海抜ゼロメートル地帯に深刻な浸水被害を及ぼすという内容です。そして、住民の避難に大きな障害になることが指摘されました。津島市は、市民の皆様に一時避難していただくための避難ビル協定や、企業や団体などとの災害時の支援協定の締結を進めるなど、今後とも、防災・減災対策に全力をあげて取り組んでまいります。

6月7日（土曜）は、市が主催する糖尿病大学の入学式がありました。市内の糖尿病保有者は2,000人を超える状況であり、市民の皆様が、いつまでも健康で暮らしていただくために、糖尿病予防に焦点を当て、平成24年度よりスタートいたしました。本年度は、予防コースに30名の方が入学、専門コースに9名の方が進学されました。将来、地域への啓発活動をしていただける人材となっていただき、市といたしましても、「地域でともに生き、ともに支え合えるまちづくり」を目指していきたいと思います。

6月15日（日曜）は、第35回錬成大会が、錬成館で開催されました。この大会は、相撲、弓道、剣道、柔道など、武道を学ぶ小・中・高生が一堂に会し、日ごろの練習で鍛えた力と技を発揮する大会で、今年は約500名が参加されました。「心身・技術などを鍛えて立派に育ってほしい」と願っています。

6月2日（月曜）から、平成26年第2回津島市議会定例会が開会されました。今回、副市長に、愛知県建設部建築局長の星野広美氏を選任同意いただきました。

また、子ども医療費を小学校3年生まで完全無料化します。3年生までの低学年は、4年生以上の高学年と比較しますと、体力・免疫力的にも劣っていますし、病院等への受診率も高い傾向にあります。厳しい財政状況ですので、まずは小学校3年生までといたしました。

将来的な方向性につきましては、成長戦略の「子ども・子育て応援都市、つしま」として、安心して子育てができる環境の実現、正しい食習慣を身につけることや、基礎体力づくりのための「総合的な子どもの基礎体力向上大作戦」を展開し、子どもたちが生涯を通して健康的な生活ができるよう、取り組みを進めていきます。

7月1日付けで、人事異動を行いました。1）歴史・文化のまちづくり推進業務を積極的に進めるため、2）企業誘致推進業務を積極的に進めるため、の異動で、「つしま成長戦略」を実行するための組織づくりのスタートとなります。

7月26日（土曜）、27日（日曜）には、尾張津島天王祭が開催されます。津島神社の祭礼として600年近く続いており、織田信長もこよなく愛したといわれています。このすばらしい祭を、多くの皆様に楽しんでいただきたいと思います。

先ごろ、車楽舟行事がユネスコの無形文化遺産候補となりました。これを機に、国際的な広報活動も必要と考え、名古屋市内の各国領事館に伺い、それぞれの総領事にお会いし、尾張津島天王祭などをご紹介しました。多くの外国人観光客の誘致に取り組んでいます。

また、7月13日（日曜）は、尾張津島天王祭プレイベントが、午後4時半より、津島神社東門を中心に開催されます。ぜひお出かけください。

真野広画伯の作品展が、7月5日（土曜）から27日（日曜）まで、津島市生涯学習センターで開催されます。ご厚意により個人所有の作品数点をお借りし、特別展示いたします。ぜひ、この機会にご鑑賞ください。

第10回地域医療と健康生活を守るためのシンポジウムが、7月13日（日曜）午後1時30分より、大治町スポーツセンターで開催されます。今回は、「片山医院　院長　片山壽 氏（前尾道市医師会 会長）」を講師にお迎えし、「超高齢社会に必要な地域包括ケアシステム」をテーマにご講演いただきます。ぜひお出かけください。

今後とも、市民の皆様の一層のご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。ありがとうございました。

平成26年7月
津島市長　日比一昭