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「津島祭礼図屏風」高精細複製品
最終更新日:2023年9月12日
平成30年7月3日(火曜)、特定非営利活動法人京都文化協会とキヤノン株式会社の共同事業「綴プロジェクト(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)」の第11期作品として、大英博物館が所蔵する「津島祭礼図屏風」が題材に取り上げられ、制作された高精細複製品が津島市と愛西市に寄贈されました。
大英博物館蔵「津島祭礼図屏風」とは
津島神社の祭礼として600年近い伝統を誇り、その盛大さから日本三大川祭の一つに数えられる尾張津島天王祭(おわりつしまてんのうまつり)。本作は金地を背景にこの祭礼のクライマックス、旧暦の6月14日の宵とその翌朝(現在は7月第4土曜とその翌日)に天王川で行われる船祭りの情景を描いた八曲一双屏風である。
右隻には天王川を無数の提灯で飾られた五艘のまきわら船が、天王橋たもとの御旅所へと向かう宵祭の場面、左隻では宵祭から姿を一変させ、屋形を組み、その上を能人形や龍で飾った祭船が漕ぎ進む、朝祭の様子が描かれる。
現在、この祭礼を描いた屏風絵は国内外で8点確認されているが、本作はその作風から最古の作例の一つとされる。川中の船だけでなく、両岸の賑わいの様子も丹念に描き込まれ、江戸時代前期の風俗画としても価値が高い。
津島祭礼図屏風 作品紹介(綴プロジェクトホームページ)(外部サイト)
「綴プロジェクト」とは
正式名称:文化財未来継承プロジェクト
オリジナル文化財の保存と高精細複製品の活用を目的として、特定非営利活動法人都文化協会とキヤノン株式会社が2007年から取り組んでいる社会貢献活動です。
キヤノンの入力、画像処理、出力に至る先進のデジタル技術と、京都伝統工芸の匠の技との融合により、国内外に所蔵される日本の貴重な文化財の高精細複製品を制作、それらを文化財原本の所蔵者や、海外に渡る以前にその文化財を所有していた寺社、博物館、あるいは文化財にゆかりのある地方自治体などに寄贈しています。
展示予定
公開期間:10月7日(土曜)から11月26日(日曜)まで
場所:斎宮歴史博物館(三重県多気郡明和町竹川503)
詳細は斎宮歴史博物館ホームページ(外部サイト)をご確認ください。