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平成25年度 放課後対策事業運営委員会

最終更新日:2015年1月30日

平成25年度 放課後対策事業運営委員会 会議結果報告

日時

 平成26年2月20日(木曜)午後2時~午後3時15分

場所

 市立図書館2階小会議室

【出席者】

≪委員≫久野委員、星野委員、谷口委員、櫻木委員、小澤委員、大蔵委員、木全委員、平野委員、伊藤委員、齋藤委員、椙村委員

≪事務局≫教育委員会4人、児童課3人

【欠席者】

野田委員、長谷川委員、高橋委員

3 協議事項

(1)放課後子ども教室の現状について(社会教育課より説明)

 放課後子ども教室では、平成21年度より2つの小学校区でスタートし、平成24年度より市内全ての小学校区で開設しています。

 25年度の開校日は、おおむね4月下旬~5月初旬となっています。

 児童の参加人数は、小学校区によって児童の数も違いますが、口コミ等で周知され、全体的には、年々増えていく傾向にあります。

 夏休みの実施については、今年度は3校、東小では4日間、神島田小では3日間、高台寺小では3日間実施しております。「夏休みにやってほしい」という意見もありますが、実際に参加する人数は少ないという現状があります。

 放課後子ども教室活動中にケガをした子どもについて ですが、今年度、ケガをした案件で、スポーツ保険に報告をした件数は、4件の報告を受けています。昨年度は、7件でしたので、今年度は、ケガの件数が減っています。昨年度はケガの件数が多かったため、各放課後において、ケガがないように注意しながら指導した結果だと思います。

 次に、26年度の予定ですが、例年、4月下旬のスタートでしたが、申し込みや抽選などを行う手続きの日程を、10日程度早くしております。また、西小は活動日を週3日から週4日に1日増やす予定です。神守小では、定員を40人から30人に減らす予定です。定員については、教室のスペースや地域の実情を考慮して設けておりますが、教室を運営していく中で、スタッフ同士が話し合い、児童の安全を最大限考慮し、それぞれの実情を踏まえた上で決めています。夏休みの実施につきましては、各放課後子ども教室で決めて保護者等にお知らせする予定です。

 放課後子ども教室の次のステップとして、放課後児童クラブいわゆる学童との連携や一体化に向けてということが目標になってくると考えています。

 【委員】

 資料を見ると、待機児童があるということですが、教室を2つにするなどして、定員を増やし、待機児童をなくすことはできないですか。

【社会教育課】

 放課後子ども教室は、学校と相談し空き教室を利用して運営していますが、今以上に教室を確保することはなかなか難しいのが現状です。

【委員】

 抽選で外れた場合の待機児童の対策を是非考えていただきたい。

【委員】

 南小放課後子ども教室の体育館の控室ですが、狭そうですが活動スペースはどうですか。

【社会教育課】

 定員の少なさを見てもわかると思いますが、狭いです。

【委員】

 教室が狭いと定員が少なくなりますし、活動するのに狭くては子どもたちがかわいそうですので何か対策をお願いします。

【委員】

 各教室それぞれスタッフの人数は現状で足りていますか。

【社会教育課】

 各放課後子ども教室において、通常の活動時は1日4人体制でスタッフのローテーションを組んでいただいており、スタッフの登録人数が少ないことで児童の定員が少なくなっているということではありません。

【委員】

 スタッフが少ない教室は、広報等で募集していますか。

【社会教育課】

 教室よりスタッフを募集してほしいという要望があった場合は、事務局で募集チラシを作成しPTAの会合の時に配布するなどして随時対応しています。

【委員】

 スタッフについて、資格は必要ですか。

【社会教育課】

 放課後子ども教室のスタッフについては、資格等は必要ありません。

【児童課】

 放課後子ども教室は、さまざまな体験や交流を目的として活動する教育の場であり、放課後児童クラブは児童を保育する場ですので、そういったことを理解していただいて議論をしていただきたいと思います。スタッフ要件はそれぞれ違います。

【委員】

 登録児童数に対して、参加利用率は、どのくらいの割合ですか。

【社会教育課】

 細かい数字は資料が手元にありませんので、今はお答えできませんが、通常1割から2割程度の欠席者があるということを把握しております。

【委員】

 各教室によってそれぞれやり方や内容も違うと思います。スタッフが多ければよいというものではないと思います、各教室のコーディネーターやスタッフの特色でやっていただければよいと思います。

【社会教育課】

 少ないスタッフの人数でも運営上困っているということはありません。

【委員】

 コーディネーターの方に今の現状をお聞きしたい。

【委員】(神守小放課後子ども教室コーディネーター)

 神守小放課後子ども教室は、3年目になりますが、現在37人の登録児童のうち、1・2年生が30人います。今後も低学年が占める割合が多いことが予想される中で、スタッフ全員で話し合い、児童の安全を考慮し定員を30人にしました。

【委員】(神島田放課後子ども教室コーディネーター)

 神島田小放課後子ども教室では、スタッフの人数は非常に少ないですが、以前より、神島田サポートで活動していたメンバーでもあり、全員顔見知りですので少ない人数でも非常にやりやすいです。神島田放課後子ども教室は、週3回しか活動していませんが、スタッフが必ず1週間のうち1回は必ず勤務し、子どもと接するようにして心がけています。子どもの状況を常に全員が把握することが非常に大事で、例えば、2週間も子ども接しないことが無いようにし、子どもの様子を常に全員が把握しながら活動をすることが、私たちスタッフの義務だと思っています。

【委員】

 スタッフの人数が少ない教室だと、2日に1回のペースでは、スタッフの負担も大きくなると思うので広報等でスタッフを募集していただけないでしょうか。

【委員】

 委員のおっしゃることは十分理解できますが、私も北小放課後子ども教室のスタッフの1人ですが、実際に現場を見学していただくと本当にスタッフが一生懸命、色々考えて、子どもたちと接していることがわかると思います。スタッフの登録人数が多いから、十分で、スタッフの登録人数が少ないからおろそかだということはないです。一度現場を見ていただくとよくわかると思います。

【社会教育課】

 中には、実際にスタッフが少ないので募集したいという教室がありましたが、スタッフ募集のチラシを配布し、口コミでも話が広がり、来年度に向けて、すでにスタッフの補充はできおります。それぞれの教室でもスタッフ確保の努力により運営いただいております。

(2)子ども・子育て新制度について(児童課より説明)

 子どもや子育てをめぐる厳しい状況の中で、子ども・子育てを支援する新しい支え合いを構築することが求められています。こうした時代背景の中で平成24年8月に子ども・子育て関連3法が成立しました。子ども・子育て関連3法に基づく子ども・子育て新制度は、市町村が実施主体となり、地域の子ども・子育て支援事業を計画して実施するよう求められています。

 子ども・子育て支援推進事業とは、保育園事業や子育て支援事業、また、共働きの家庭などの小学生を預かり健全育成を図る放課後児童クラブがあります。資料にも記載されていますが、平成24年8月に児童福祉法も一部改正されました。これまで、放課後児童クラブにつきましては、国が作成した放課後児童クラブのガイドラインがありましたが、強制力が無いガイドラインでしたのでそれぞれの自治体の考えによる実施運営で実施されていましたが、今回の児童福祉法の一部改正により、放課後児童クラブの設置運営の基準を踏まえたうえで、各市町村で条例を定めることとされております。

 平成25年5月に社会保障審議児童部会で放課後児童クラブの基準に関する専門委員会が設置され、厚生労働省で定める設備及び運営に関する基準について審議され、その報告書が公表されました。報告書の内容は、放課後子ども児童クラブに従事する指導員の基準は、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準の中で、児童を指導する者は、保育士の資格等を持つ者を指導者とすることが適当とされています。次に職員は、2人以上配置し、うち1人以上は先程の資格者とすることが適当とされています。

 次に、児童の集団の規模は、おおむね40人までとすることが適当とされています。また、施設及び設備についてですが、生活の場としての機能が十分に確保され、事業の実施時間帯を通じて占用できる部屋で、児童1人当たりの面積は、おおむね1.65平方メートル以上とすることが適当とされています。次に、開所日数については、年間250日以上と開所時間については、平日につき1日3時間以上、休日につき1日8時間以上を原則とし、それぞれの地域の実情や保護者の就労状況を考慮して事業を行う者が定めることが適当とされています。

 次に、その他の基準として、虐待の禁止、保護者・小学校等との連携等について省令上に定めることが適当とされています。

 以上のことを踏まえ、資料にあります津島市の放課後児童クラブの現状をご覧ください。現在、津島市では、市内全小学校区に学童クラブが設置されています。施設の設置については、学校の敷地内外に設置されています。指導員については、少ないところで3名、多いところで5名となっています。このような指導員に対して、利用人数は、多いところでは72名、少ないところでは26名とかなり差があります。開所日につきましては、月曜日から土曜日、開所時間は11時~18時30分まで実施しています。土曜日や長期休暇などは、朝8時から開所しています。この津島市の放課後児童クラブの現状と国が公表した報告書の内容による基準を比較して、特に問題となってくる内容としましては、児童の集団の規模は、おおむね40人までとすることが適当であるという部分で、津島市で40人を超えて運営しているところは4か所あり、特に72人の東小学校では、参加児童全員を保育した場合に1人当たりの面積が非常に狭く、保育される児童と保育する指導員がお互いに窮屈な状況で生活していると思われます。

 近年、小学校の児童数は減少傾向にありますが、共働きの割合が増加しているためか、学童保育に通う児童数は、昨年度と比較して今年度は増加しています。今後このような傾向が続くことも予想されます。学童保育と放課後子ども教室が連携していくことも視野に入れ、どのようにしていくか、本日ご出席していただいている委員の皆様にもご意見をいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 放課後児童クラブと放課後子ども教室との違いについて、簡単に説明をさせていただきます。放課後児童クラブは、放課後子ども教室と違って、共働きや1人親家庭に対し、土曜日や長期休暇における児童の保育の支援を継続的に保証する事業であり、教室ではなく、家庭に代わる生活の場である施設であるということが大きな違いです。現在は、指定管理者制度において、父母会が指定管理者となり学童クラブを管理運営しています。

【委員】

 西小学校区のどろんこクラブは、中央公民館の施設の中にありますが、施設は大変古いと思いますが耐震等は大丈夫でしょうか。

【社会教育課】

 中央公民館別館の木造施設ですが、かなり古い建物で耐震補強することが不可能となっております。また、施設は都市公園の中にあり、都市公園法の関係から、同施設の改修や建て替えはできません。なお、津島市の公の施設の見直しの中で、学童保育の場所の活動場所におきましては、他の施設の活用を含めた見直しの検討を進めております。

【委員】

 学童保育と放課後子ども教室の両方に登録して、利用している児童はいますか。

【社会教育課】

 学童保育と放課後子ども教室の両方に登録し利用しているということはないです。

【委員】

 学童保育において、待機児童は数字にはでてきてないですが、そもそも何らかの事情で学童を利用できない潜在的な待機児童があるような気がしますが。

【委員】

 学童保育に利用申し込みが出された方について、学童保育の利用条件に合致した方は、基本的にはお断りはしていません。ただし、学童保育は利用料がかかる有料施設ですので、その利用料が払えないために、そもそも利用申請をしていないという潜在的な待機児童があるかもしれないということは否定できません。

【委員】

 収入が少なくて学童保育を利用できない家庭も利用できるようになると良いが。

【委員】

 学童クラブは、国や市からの補助金と利用者からの利用料金で運営しております。各学童クラブにおいて、利用人数や指導員の人数に応じて補助金額が決まるため、クラブごとに利用料の金額に差があります。したがって、低所得者等に対しての減免措置を実施ができているクラブとできていないクラブがあるのが現状です。現在、平成27年度から新しく始まる新制度に向けて、本当に必要としている人も含めて幅広く利用できるように、学童保育の充実を目指し、別の会議でも協議しております。

【委員】

 学童保育の利用者が学童保育の利用をやめて、放課後子ども教室へ移り変わることはないですか。

【委員】

 利用時間が違うこともあり、学童保育を利用していた方が学童保育の利用をやめて、放課後子ども教室を利用するということはほとんどないと思います。

【社会教育課】

 中には、本当は学童保育を利用したいが、低所得等で利用料を払えないために放課後子ども教室を利用する方も実際にはいます。現在、国や市がそういった方々のための、経済的対策を講じていないのが現状であり、指定管理者である父母会のみなさんのご苦労に頼っているのが実情です。

 今後、放課後対策事業としまして、児童が家庭で安全に過ごせる場所を確保するには、学校施設や地域の施設を有効に使って地域の力で児童を健全に育成し、見守っていくということが必要となってきますので、放課後の安全な場所を確保することが非常に大事ですので、そういったことを踏まえ、委員会等でこういった議論を重ね、今後につなげていけばと考えております。

(3)その他

【児童課】

 先程、待機児童の話がありましたが、津島市では、放課後児童クラブの待機児童はないと言っていますが、中には、経済的な理由などにより、利用申請をそもそもされてない方などを考えますと、潜在的な待機児童はあると考えています。また、経済的な理由で利用できない家庭に対応した場合、学童保育の利用料を下げれば下げるほど、利用者が増加することが予想されます。また、国が示す定員40人程度ということをクリアするためには、学童クラブを2クラスに分けなければならないということが出てきますので、放課後子ども教室や学校との連携がどういう形でできるかということをご議論していただきたい。

【委員】

津島市PTA連合会の中でも、こういった話題を取り上げ、放課後児童の対策を1歩でも前進できるよう話し合っていきたいと考えております。

【児童課】

現在、40人を超える学童クラブが4小学校区でありますので、その学童クラブについては、空き教室を一時的に利用するなどを考慮しながら進めて行きたい。ただ、今後児童の人数も減少傾向にありますので、そういったことも見据えて考えたいと思っております。

なお、学童クラブについては、施設が学校の敷地外にあるような小学校区もありますので、児童の安全を最大限考慮するとなると学校の施設内での実施という可能性を含め進めいていきたいと考えております。

【委員】

学童クラブを経済的な理由等で利用できない潜在的な待機児童は数字では出てこないですが、実際はあるのではないかと思っています。そういった児童をすべて受け入れるためには、現在の施設では対応することはできません。実際に利用者72人の施設では、国が示すおおむね1人当たり1.65平方メートルの基準はクリアしていますが、全ての児童が施設内で過ごすとなると、とても狭く感じます。施設の規模や国の基準など、大人の事情で子どもたちが安全に生活できる場が確保できないということがあってはならないという想いで、学童保育の運営をやっておりますので、ぜひ学校の空き教室の利用など、子どもたちが安全に生活できる環境を確保していただくよう、皆様のお知恵を拝借し、学童保育の運営をしていきたいと思っております。

【委員長】

その他何か質問や意見はありますか。

無いようですので事務局に返します。

【社会教育課長】

以上で平成25年度放課後対策事業運営委員会を終了します。

本日は長時間に亘りありがとうございました。

担当:社会教育課
 電話:0567-24-1111
 

お問い合わせ

教育委員会 社会教育課
〒496-8686 愛知県津島市立込町2丁目21番地
電話番号:0567-24-1111

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